本日、ようやくコシヒカリの田植え終了。草の生えない田んぼの作り方。

我が家は今年、一町三反のお米を作ります。
もちろん自給分もありますが、ここいらの無農薬の米作り農家では中々の大面積。
豚と並ぶ我が家の経済の柱であり、お米は大切な換金作物です。
お金という便利なツールなくしては暮らせない社会にた生きるうえで、暮らしていくぶんのお金をちゃんと稼ぐということは、お金から解放された暮らしを送るためにもとても大切なことだと考えています。
一見矛盾してるような話だと思われるでしょうが、暮らしに必要なエネルギーも、食べるものも、お金も、必要なぶんだけ作っていける暮らしが、持続可能なんだと思います。
だから、自給的な暮らしがしたいからといっても、お金を稼ぐことから逃げていては、いけないのです。
そんな思いから米作りは社会的に見た経済感からも、それなりに納得いくレベルまで持っていきたいと毎年、試行錯誤してるなかでの、今年の米作りです。
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経済感、、という言葉の具体的な意味は、いかに楽するかと言う意味ということと同じで、強いては自分の時間を金稼ぎの米作りにいかに奪われないように手を抜くかという意味でもあります。

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無農薬のお米作りをしたことがある人にしか分からない話なのですが、田んぼに生える草との闘いは終わなき消耗戦です。
でも、頑張ったら頑張った分だけたくさんお米が収穫でき、、、ればやる価値はあるのですが、草との泥試合を繰り広げるほどに米の収量は落ちていきます。
なぜなら、草と闘ってしまっては草には勝てないので、最終的には栄養分を草に持っていかれてしまい、あんなに長い時間かけて這いつくばって頑張ったのに、頑張らなきゃいけない田んぼからは、結果として米はたいしてとれないのが現実なのです。
最近思うのです、慣行農法であっても無農薬であっても、田んぼの中に草を生やしているようでは米農家としては、まだまだなのです。
キチンと草を抑える。
このことができて初めて、、米は経済的な柱としてなりえるのではと思います。
農薬を使ってお米を作ってる人たちも、いかに上手に薬を効かせるかが大きなポイントであり、うまく薬を使いこなせずに草が生えてしまってる田も僕らの目には分かります。
田植えと同時にまく除草剤。これがちゃんと効くとあら不思議、草が生えないのですが。
ちゃんと効かせれなかったら草が生えます。
そしたら、、また稲は枯らさずに生えた草だけを枯らす薬をまくようです。
※薬のことは立ち話で聞いた程度の詳しく知らない話です。
草を生やさない薬より、生えた草を枯らす薬の方が強烈そうですよね。それに、薬をまたまく手間も費用もかかります。
慣行農法も、草を生やしてしまうと色々大変なのです。
逆に無農薬で、手作業で綺麗にお米を作ってる友人もたくさんいます。
でも、大人1人で回せる仕事量というのには限界があり、現在の我が家の一町三反という面積は手作業で闘うにはキャパを完全に超えています。
キャパを超えた相手とまともに戦うと、それはもはや戦いではなくなります。
こっちの田んぼの草を片付けてる間に、あっちの田んぼの草が手が出せないレベルになってしまってる。
結局、面積作ってる割に収量低いという負のループが、簡単に出来上がるのです。

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でも、黙って見てるわけにはいかないので、ドンキホーテのように勝てない草になった田んぼへと向かう修行のような日々。
あ、でも修行って本当に良いもんで、経済感度外視すると田んぼの中でひたすらに無心に草を抜く作業は、最高に贅沢な時間です。
でも、そんな楽しい自然との語らいにトリップしてたら経済においていかれてしまいます。
ええ、生きてく上でどっちも大事にして暮らしていきたいなと思うのですがね。

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でもそんなわけで現実に戻ると。
当然のことですが無農薬の米農家も、農薬を使ってる農家も、いかに草を抑えるかに毎年苦慮しながら新たなチャレンジをしていると、思うのですが。
まぁなんやかんやあって昨年、ウチは奇跡的に全体的に大体の田んぼで草をうまく抑えることに成功しました。
今年も同じようにならんかと頑張ってます。
それが、代掻きで草の生えない田んぼを作るという方法。
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↑燃料配管トラブルに田んぼに入る前に気づき、急遽手術中の絵。
草の生えない田んぼの作り方は、じつは多種多様にあるのですが、僕が出会って良いと思ったのは民間稲作研究所の稲葉光圀さんの方法、愛農大学講座で教わりました。

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↑燃料配管の割れが原因での燃料漏れ。 前トラクター のヤンマーF195でも同じことが起こりました。天ぷら油のせいも少しはあるのかな?
稲葉光圀さんの草の生えない田んぼの作り方、考え方として
1   田植えの1ヶ月前には代掻きをして、ワザと草を生やす。
2    1回目の代掻き後、、微生物が地表を耕し、田んぼにトロトロ層を形成する。
3      あまり草が大きくなる前に2回目の代掻きをたっぷり水を入れて行い、生えてきてた草は浮かし、まだ発芽してない草の種と泥を攪拌して分離する。
4    2回目の代掻きでたっぷりの水と一緒に攪拌された草、泥、土、レキ、草の種は重たい順番から沈んでいく。
コナギ(無農薬の米作りで1番の大敵)の種は、その上に3センチ土が乗ってしまえば発芽できない。  その為に、、トロトロ層(微生物が耕した土、めっちゃ微粒子)の形成がとても大切。

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↑燃料漏れの場所。
5     コナギはトロトロ層を作ってたっぷりの水で代掻きすれば(うまくやれば)抑えれる。
ヒエは10cmの深水で発芽を抑えれる。
6    ある程度元気に育った稲は、根から他の植物が発芽してこないように忌避物質?アレロパシーを出すと言われていて、後半の草の発生を抑える。 
以上が草の生えない田んぼ作りのまとめと、今年の我が家の気をつけた作業のポイントです。

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↑燃料配管交換で修理完了。   天ぷらカー作りのおかげで、燃料配管トラブルくらいはお茶の子さいさい。
と、まぁ言葉にするのは簡単なんだけど、これがまた中々に見えない世界な話で、現場でそれを再現するのは難しく。
そんなわけで5月は、昨年新しくなった27馬力のクボタKLに、3.1mのウィングハローを装着してのひたすらに代掻き作業を繰り返しました。
スーパーマシーンに感謝しつつ、色々振り回されつつなんですが(>_<)

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その中で、トラクターやハローのクセなんかも分かってきたし、、田んぼの様子、、トロトロ層の状態や草の生え方なども見ながら、周りの農家は早稲のコシヒカリなんかとっくに植え終えて、晩稲のヒノヒカリを植え出してる本日、ようやくコシヒカリの田植え終了となりました。
あー、ここまで長かっ、、、た!!
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よーやく良い状態になったかなと判断して、2日前に一反五畝。

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本日一反五畝とニ反。
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苗は購入した無肥料の土と自家製のボカシのミックス土が大当たり、追肥なしで4.5葉の元気な苗に育ちました。(田植え機の苗置きに収まりきらないサイズなのです。)
去年までは無肥料の土一本に追肥で追っかけてたけど、今年のほうが楽だし苗も状態よし。来年も苗作りはこの方法で決まりです。

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基本的に代掻きも田植えも作業は機械がしてくれるので、乗ってるだけ。

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まぁ、乗ってるだけって一言だけど、そこに全部ブっ込むわけだからね、中々に楽とか簡単では、ないのです。

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ウチで1番広いニ反の田んぼ。
ここにいっせいに草が生え出したら、広すぎてとても手が回りません。
なんとか、、今年も草が生えませんようにと、今日から祈りながら寝ます。

2 Comments

natsu

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>一見矛盾してるような話だと思われるでしょうが、暮らしに必要なエネルギーも、食べるものも、お金も、必要なぶんだけ作っていける暮らしが、持続可能なんだと思います。
だから、自給的な暮らしがしたいからといっても、お金を稼ぐことから逃げていては、いけないのです。
 
そうだなあとしみじみ。
田んぼも豚も、よく研究して、着々と目標に向かっている姿にエネルギーをもらいます。
 
うちも今年畑4反、田んぼ1反7畝増えて、日々その手ごたえというか、ひひひ広い・・・を実感する毎日(汗)で、どんどん作業開始時間が早まってきてるとこだけど、雇われたり、やらされたりする仕事は一切なくて、自分がやりたくてやっていることだから、不満もなくプラス思考できちゃうんだなあと、あらためて思っているところ。
 今日は朝5時から雨で、今日やろうと思っていた作業は頓挫するけれど、これもまた天からもらった時間です。(たまった刈り払い機の刃をとぐチャンス到来!)
 それにしても1町3反の田んぼとは・・・!!。またの報告、楽しみにしてます。

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桜の山農場

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>natsuさん、コメントありがとうございます!
ウチも井上家の丁寧な暮らしにはいつも元気をもらってます。
でも、本当にやらされてる仕事だったらやってらんないのが農作業ですよね(笑) 自分で考えてやってる自分の仕事だから、手間がかかるのも、それをクリアしていくことも楽しみで。
まずは、楽しく農作業やれてる事に感謝ですね。
お金と仕事と暮らしについてはいつも何が正解なんだろうと思うのですが。 農作業や豚との関わりもしっかり楽しみつつ、なるべく効率よく良い仕事できるようにシステムを整えてやることで、暮らしのために使う時間をキッチリ作っていきたいなと、現状考えています。
赤っ恥もふくめた試行錯誤を書いていきますので、またよろしくお願いします^_^

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