マニアックな天ぷら油に関連してる、かもしれない、、機械整備のお話しです。
ウチでは車2台、トラクター2台、コンバイン2台、溶接機を廃食油燃料で動かしています。
化石燃料に頼らず、地域の繋がりの中で車や農機具を動かせ、何より燃料を購入しないことでお財布にも地球にも優しいという素晴らしい一面があるのですが、、
この度は、もしかしたら天ぷら燃料のせいかもしれないし、そうやないかもしれないのだけれども、トラクターのトラブル報告です。
ええ、エンジンがかからないのですよ。
それで、天ぷらカーのおかげで多少の機械イジリを覚えたワタクシ、色々バラしてみると、どうも噴射ポンプから燃料が出てきていないことを突き止めました。
この度、トラブルの根は深く、、、
この時点で自分の手には負えないと、ヤンマーさんに来てもらい、一度ここの整備を一緒にさせてもらいました。
その時は直って作業できたのですが。
が、、、!!
本日また同じ症状でエンジンがかからないため、今度はプロに頼まず、写真撮りながらの復旧整備を行いました。
まず!
この部分が噂の噴射ポンプ。ディーゼルエンジンの心臓部分です。
ここの蓋をあけます。
燃料配管など外さないとアプローチできない部分でしたが、2度目ともなると作業は早かったです。
このトラクターは3気筒。
左から1番、2番、、と数えるそうです。
写真で1番のプランジャスプリングが戻っていないことが確認できます。
つまり、1番のポンプが死んでいる状態です。
これが、エンジンがかからない原因。
軽油で使っているエンジンでも、2~3年放置していると、この部分が固着してしまうことがあるそうです。
しかし、このトラクターは週に1~2回は必ず動かしています。
天ぷら燃料が原因か、はたまた形が歪むほど変形してしまっていた、まったく交換していなかった燃料フィルターからゴミを吸ってしまい、最初に燃料の入る1番のプランジャとバルブの隙間に異物が挟まっているのか、、。
ハッキリした原因は現段階では分からないけれども、1番のプランジャが調子悪いことは事実です。
ヤンマーさんに電話して、前回と同じ症状で、ここまでバラしたけれど、どうやってもスプリングが降りないというと、
「キャブクリーナーでゴミを溶かしてみましょう。ただ、液ダレしたものがエンジン内部に落ちていかないようにウエス等をネシ込んでからやるように。」
と指示を受け、チャレンジ。
しかし、状況変わらず。
ここで、和歌山で重機のオーバーホールをしてる先輩に電話で指示を仰ぎます。
メチャ丁寧に遠隔操作していただき、、、、
見事にスプリングが降りた!!
僕はスプリングが悪いのかと思い、スプリングを下げることばかりにアプローチしていましたが、スプリングの中に隠れて見えないけれど、プランジャという燃料を汲み上げる棒が、プランジャバルブという筒の中で引っかかって抜けない状況であることを説明してもらいました。
だから、バネつついても意味ないんですね。
それどころか、バネにあんまり変な力加えるとプランジャが折れてしまうそうなんです。
ずっと変な力加え続けてました、オソロシア!
↑の写真、あそこにマイナスドライバーを当ててクイっとやってます。
あそこが必要な燃料に応じて可動して、燃料を汲み上げる量の調節をするそうで、そこを強制的に動かせば、軽い症状であれば簡単にプランジャが動き、バネが下がると。。
的確に指示いただき、見事にさがりましたーー!!
あとは元通り組んで、エア抜きです。
燃料が噴射ポンプに入る直前の配管。
ここ外さないとサイドカバー外せないですし、エンストしちゃってエア抜きするときもこの要領で、配管を緩めて、、
燃料ポンプサイドについてる手動ポンプで燃料を送ります。
気泡が出なくなったらキュッと締めて、エア抜き完了!
セルを回します。
燃料、でましたーーー!
噴射ポンプの頭から出る燃料は、ホントにこんなもんらしい。
写真拡大したら分かるくらいの、食事中に会話してたら飛んでくるツバぐらいの量しか、実際出てこないみたい。
知らなかったなー。
そして、ノズルへの配管も繋いでセル回すと!
エンジン始動♪
いやー、やりました。
また一つ、ディーゼルエンジンとの距離を縮めることができました。
遠隔操作してくださったヤンマーさん、ちからさん、ホントに感謝!!!
あ、僕が噴射ポンプと向き合ってる横で、マサヤも頑張ってました。
冷却ファンとオルタネーターのベルトが、いつ切れても不思議じゃないくらいガタガタでしたので、交換依頼。
非常に狭くて難儀な作業でしたが、うまいことやってくれました。
マフラーのカーボンに、二人して絶句(笑)
、、、、
しかしエンジン始動後、短時間作業した後昼食をとり、再び始動しようとしたら、、、
また、エンジンかかりません(泣)
どうも、ホントに具合良くないですねー。
まだもう少し、このトラクターと向き合っていかなくちゃイケんみたいです。
くー、鍛えられるぜ(汗)
でも、ちょっと楽しんでる自分がいる(笑)
また、追って(うまくいったら(笑))報告したいと思います。
1年置いて置いたユンボの2番が固着状態でエンジンがかからず直す方法を探していてあなたのサイトを見つけました。参考になり感謝しています。
わたしの機械はかなり硬くなかなか外れないので噴射ポンプの上を外して
潤滑剤を上から入れて下を動かして固着を取ろうと計画しているところです。
ずいぶん前に書いたブログでしたが、参考にしていただき嬉しく思っています。 コメントいただきありがとうございました!
お陰様でヤンマー汎用コンバインですがまったく同じような修理方法でエンジンが
始動しました、
が、エンジンが最高に回転があがり、ふけっぱなしでスイッチを切っても、アクセルをOFFにしてもガンガン回転が上がり恐ろしい程でした、どうしようもなく燃料配管をはずしてどうにか停止しました。噴射ポンプのアクセル、停止装置も外観は作動に問題は、ない様ですが、ネットで解決方法を探しましたが見つかりません。
原因と修理方法を教えて下さい、宜しくお願い致します。奥会津の星です。
ブログがお役に立てたようで嬉しいです。
さて、エンジン始動後のフルスロットルが止まらない症状ですが、正直よく分かりません。
ただ、当たりをつけるとするなら。。
ブローバイかどこかからエンジンオイルが燃焼室に入って燃料でないものが異常燃焼している、とか
でもそれじゃあ燃料雨ホースを抜いてエンジンを止めたってことと辻褄が合いません。
でも、オイルの量は確認してみてください。
あとは、燃料カットソレノイドが不純物で詰まって実際には燃料をカットできない状態になった、でも、それでは回転が上がりすぎた理由になりませんね。
プランジャーがオープン状態から戻ってない。。
結局、プランジャーやスプリングがどこか固着していた訳で、戻ってエンジンスタートできたけどまた始動してる状態でまた固着したとしたら、現象にマッチしますかね。
とりあえず、思いつくところを書いてみました。